2020/05/18
ここでは簡単にコーヒーの歴史を紹介します。
コーヒーの大きな流れとして、「〇〇ウェーブ」という言葉がよく使われており、
・ファーストウェーブ(19世紀後半 〜 1960年代)
・セカンドウェーブ(1960年代 〜 2000年ごろ)
・サードウェーブ(2000年以降)
があります。
コーヒーの大量生産、大量消費の時代です。
流通の発達によってコーヒーが大衆に届くようになり、価格も安くなったことで一般的な飲み物になりました。(インスタントコーヒー、缶コーヒー)
この頃品質はあまり重要視されていませんでした。
ファーストウェーブにより一般化したコーヒーを高品質化させ、ブランドへと転換させたのがこの時代です。
みなさんご存知の「スターバックス」が代表的な例として挙げられます。
高品質の豆を深煎りにしてカフェオレやアレンジコーヒーにして飲んだり、エスプレッソをベースにしたラテなどが普及しました。
人気コーヒーチェーン店のロゴ入りカップを片手に、というスタイルがファッションアイコンにもなりました。
ファースト、セカンドと大量流通・大量焙煎を前提としたスタイルでコーヒーを日常化し、市場を作りました。
しかしその裏で生産地への配慮や価格が問題視されるようになります。
そこで生まれた流れがサードウェーブです。
少量流通を可能にし、生産地との持続可能な関係性、味の価値観の共有がなされるようになりました。
それによって独立したコーヒーショップ(スタンプタウン、ブルーボトルなど)がでてきたり、新しいロースターカフェの空間のスタイルが次々と確立されていきます。
サードウェーブらしい価値観の代表的なものが「シングルオリジン」
ブレンドせずに、豆本来の味わいを楽しむという方法はファースト、セカンドのような仕組みでは実現出来ません。
農園から直接豆を調達したり(ダイレクトトレード)、その豆にあった焙煎・抽出方法で豆本来の個性を楽しむことができるのはサードウェーブ以降の特徴と言えます。
おおまかにこのようにまとめました。
便宜上「ウェーブ」という言葉を使って表しましたが、今もコーヒーの世界は進化し続けており、「サードウェーブ」と一括りにまとめることは難しいように感じます。
流行り廃りを追いかけることなく、シンプルに「おいしいコーヒー」を探求しているロースター、コーヒーショップはたくさんあります。
私たち消費者側も自分達なりの「おいしいコーヒー」探しを楽しみたいですね。
これからどのようにコーヒーが進化していくのか楽しみです。
この記事を書いた人
おぎもと かずき
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